効果的な入浴方法

一.
かけ湯をしよう

かけ湯は身体の汚れをおとすためのマナーだと思われがちですが、実のところは、お湯の温度や温泉の刺激に身体を慣らすための大切な意味があります。

手・足など、心臓の遠くから肩に向かって順番にかけ湯をしましょう。このひと手間が、入浴中の脳卒中や心臓発作を防ぐことにつながる大事なものです。

二.
あがり湯はやめよう

塩化物泉の特徴を活かすためにも、入浴後は温泉成分を洗い流さないことが大切です。皮膜のように体についた温泉成分は、入浴後3時間ほどは皮膚からの浸透効果が持続するといわれています。

あがり湯をするならシャワーではなく、湯口から桶で新鮮な温泉をとり使うと効果的です。

三.
水分補給をしっかりと

入浴前（できれば30分前）と入浴後に水分をしっかり摂りましょう。こうすることで入浴による発汗作用で血液の粘度があがる、いわゆる「血液がどろどろ」になるのを防いでくれます。

水や麦茶のほか、ビタミンCを含んだオレンジジュースなどもおすすめです。ビタミンC含有飲料は、湯あたりの予防にも効果的です。

四.
空腹はさけよう

入浴前は、適度なカロリー補給しましょう。

入浴による消費カロリーは想像以上に大きいものです。そこで適度なカロリー補給という意味で、糖分を含んだお菓子程度のものを食べるのは、入浴の準備になるので最適です。

五.
入浴後のビールは「OK」

入浴すると全身の血行がよくなる分、胃腸への血流量が減り、消化が鈍るものです。ビールはアルコール、炭酸ガス、苦み成分の3つが胃を刺激し、胃の働きを活発にするので食事をするための身体の準備を促してくれます。

※ビールそのものは水分補給にはなりませんので、汗をかいた分しっかりと水分補給が必要です。